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空海が行く

俳句 猫 庭 のこと

遥照12月号2017 

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着膨れて舌一枚の自在かな     佐藤宗生
老人を拾って去りぬ秋のバス     花房柊林
枝の肩叩き手て終る松手入れ      甲斐梶朗
天よりの言の葉いてふ降つてくる    石津淡紅
石ころの小春のぬくみ拾ひけり    中西八千代
古写真誰彼逝きて星月夜       牧明子
神旅へ社の森のごうと鳴る       竹地恵美
寒日和鋤き込みの藁刻みけり     山崎靖子
繰り言は言はず夜長の雨の音     森脇八重
小春日を選び外出許可願        古川澄子
里神楽鎮守の森のうす湿り       土屋鋭喜
整列の影でこぼこの運動会       森靖子
喝采や子供神楽の足さばき      原房枝
風に陽にもてあそばるる薄原     大野雅子
面被り子供神楽は四等身       徳永保美
夜神楽の大蛇舞台をはみ出せり   大室瀧子
神殿の刻穏やかや草紅葉      山下和子
口上を拍手が包む里神楽      山下卓郎
風やんでもう迷はない芒原      久戸瀬孝子
絶景を四方に生みだす秋茜     虫明有菜
蜜柑摘み切り口の香を身にまとふ   南みどり
田舎風フレンチとなる零余子かな   工藤泰子

Posted on 2017/12/10 Sun. 09:47 [edit]

category: 遙照

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やんぬるかな71 

やんぬるかな71  
前回は、「鳥渡る」の句を紹介した。
鳥渡るこきこきこきと罐切れば 秋元不死男
 オノマトペのこきこきこきの句は、古希・古希・古希・・という音に絡めて、古希世代に特に人気だ。最近の缶詰めはパカッと開く仕組みなので、この音とぎざぎざの切り口は若い人には理解できないだろう。
  鳥渡るパカッパカツと・・では句にもならない。
さて、選挙と台風で、瀬戸大橋も通行止めになるような10月22日、第38回「岡山県俳人協会俳句大会」が、岡山の国際交流センターで開催された。そんな中でも、約100名が参加し、講師の朝妻力先生の「切れているのに繋がる……句形の不思議」の講演を聞くことができた。先生には関西にいた頃、何度か吟行や大会でお目にかかったことがある。今現在は「雲の峰」の主宰をされ、「俳句雑誌」にも度々登場されている。
講演は、やんわりと軽妙な語り口から始まったが、基本の基の文法に、ビシッ、バシッと切りこんで来られる。普段は「文法なんて!」と苦手を決め込んでいたが、レジュメが進むにつれて、どれも納得するばかりだ。そこで、本題の「・・句形の不思議」に辿りつくまで、乱暴な紹介にはなるが、例句も一つだけに絞って句形の不思議に迫り・・講演の一部を紹介させていただくことにした。(以下・・講演の抜粋)
【句形 切るか繋ぐかによってきまる。】
〈切るか繋ぐかは言葉の使い方によって決まる〉
言葉の使い方は文法の支配下にある。詩情は文法に優先すると公言するむきもある……。正しく表現されていない文からどんな詩情を感じることが出来るのだろうか?そもそも、文法を越える詩情というのは存在するのであろうか→少なくとも自分たちの作品は正しく表現したい……。句形を整えるということは正しく正しく表現するということに他ならない!
つながる1 助詞・活用語の接続活用
くろがねの秋の風鈴鳴りにけり 蛇笏
(助詞、動詞・助動詞の連用形)
つながる2 助詞の省略
くろがねの秋の風鈴▽鳴りにけり 「が」を省略

切れる  切れは断点。句読点の句点。
① 活用語が終止形をとったとき
水洟や鼻の先だけ暮れ残る 龍之介
(動詞の終止形)
②終止の役割をもつ助詞を使ったとき
流れゆく大根の葉の速さかな 虚子 (終助詞)
③体言に、続くべき助詞等の搗かないとき
柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺 子規
          (など全ての体言)
④文体がかかり結びの形をとったとき
雪はげし書き遺すこと何ぞ多き 多佳子
(ぞ~連体形)
句形と切れ1「一句一章」
一句の句は句文の数。句点の数。一章は一つの俳句。
摩天楼より新緑がパセリほど 狩行(述語省略)
句形と切れ2「二句一章」
算術の少年しのび泣けり。夏。 三鬼
(二物衝撃・取合せ)
 ここで、いよいよ本日の本命!
切れているのにつながる
芭蕉の句を取り上げ句形と句意を解説・・
石山の石より白し。秋の風。
石山の石より白し 何が白い?文として未完結
→句形が二句一章なのに句意は一句一章→補完関係
**二句一章の一方の文節に主語や目的語がなく、他方が主語や述語や目的語となりうる文節であると、二つの文節が結びつき、一つの意味をなした俳句となる。
 その他にも、三段切れ、三句一章、などの超難解な文法の解明もあり多いに勉強になった。とりあえず、正しく正しく表現することを肝に銘じたい。
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 今年も十一月の「俳句」誌上に「第63回角川俳句大賞」の発表があった。600編の中から、38篇が予選を通過した。通過作品の一覧表には、仁平勝、正木ゆう子、小澤實、岸本尚毅さん四人の選考委員の得票結果の◎と○が付いている。今年の受賞は、ニューヨーク在住の月野ぽぽな(海程)さんの「人のかたち」に決まった。ちなみに涼野海音さんも38編に残っていた。
今回次点の谷口智行さんは、一位と同点(3点)にも関わらず、受賞には届かなかった。これまでも、「薬喰」「西ようず」「森よ、」と順調に候補作品に選ばれていたのに・・残念でたまらない。表現者として脈々と流れる世界は「秋津島」へと到達した。これが、角川最後の挑戦と、聞いている。
角川俳句賞・受賞作品 (50句から、一部)
「人のかたち」  月野ぽぽな
母の日の晴れ間へと母さそいだす
花よりも大きく蓮青葉ひらく
もてあます葡萄ひとつぶほどの鬱
まばたきで仕上げる春の付け睫毛
うっとりと血液めぐる花の昼
   
 「秋津島」 谷口智行
国つ神その末裔として踊る
風交じる雪か雪交じる風か
木の股と根の国通じゐて涼し
まらうどに洪水吐きの夜滝見す
いかづちもをろちも霊(ち)なり秋津島

 秋津島の「しま」は「国」と同義で、大和国の異名、日本国の異称である。50句の中に、自然からの啓示が明かされているように感じるのは、私だけだろうか・・
      やんぬるかな!







Posted on 2017/11/25 Sat. 10:45 [edit]

category: やんぬるかな

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猫の木と鼠の木 

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半田山植物園に並んでいました。猫の木と鼠の木

Posted on 2017/11/24 Fri. 10:46 [edit]

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遥照11月号2017 

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父母も見たこの里山の黄落期    佐藤宗生
色づきし稲の倒伏台風禍       花房柊林
すれ違ふ人に水の香月今宵     石津淡紅
身のすくむ呪縛解けよと蚯蚓鳴く  中西八千代 
風流に度を越す虫の時雨かな    牧明子
ちちろ虫明日の米をとぎ上げて    竹地恵美
稲雀風の形に逃げにけり        山崎靖子 
井戸水の掌に円やかや秋の声     古川澄子    
きざはしや楚々と白花曼珠沙華    森脇八重
金木犀今は農婦の掌となりぬ     原房枝
毬栗の転げ落つるや獣道        森靖子
邑人の集ふて秋の祭り唄        大野雅子
秋気満つ古刹にありし座禅堂     山下和子
名月に夕餉の場所を移しけり     大室瀧子
重陽や言葉を紡ぐ句座に酔ふ     徳永保美
母に買う大人の塗り絵いわし雲    土屋鋭喜
末枯れの雨が滴に大師堂       山下卓郎
雨粒を受けて色濃く白式部      石井弘子
コスモスの波取り戻す干拓地     浅野陽
多きこと子には望ます衣被      南みどり
ままごとのキッチンセット赤まんま  工藤泰子

Posted on 2017/11/09 Thu. 17:43 [edit]

category: 遙照

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俳句界11月号より 香川<うどん>涼野海音 

海音さんと言えば、うどんです!うどん俳人のうどんに寄せる思いと俳句です。DSC_3005.jpg

Posted on 2017/11/03 Fri. 19:40 [edit]

category: 俳句

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