01 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.» 03

空海が行く

俳句 猫 庭 のこと

遥照10月号2017 

                DSC_0293.jpg
夢あらば君も抜くべしラムネ玉    佐藤宗生
虫の夜闇に濃淡生まれけり      花房柊林
マスカット一粒毎に水弾く        甲斐梶朗
盆花のバケツにあふれ通し土間    石津淡紅
山鳩のくぐもり鳴ける霧襖        中西八千代
細々と句の道長し曼珠沙華       牧明子
大家族でありし虫の夜思ひけり     山崎靖子
先達はきちきちばった畦の道      竹地恵美
外つ国の吾子にもあるや虫の夜    古川澄子
筆の穂の渇き切つたる秋旱       森脇八重
草市に白石膏の赤青黄         土屋鋭喜
山坂を吾も幾たびこぼれ萩       原房枝
老杉を抱きて山の滴れる        久戸瀬孝子
新蕎麦を打つ人達の声高し      森靖子
むらさきは妣が好みの野菊なり    大野雅子
秋夕焼け肩に鍬持つ夫も染め     山下和子
畦草に混ぢる野菊に惹かれけり    大室瀧子
山畑の風を味方に紫苑咲く       石井弘子
陽のあたる椅子一人占め猫の秋   徳永保美
西鶴忌都会を穿つ水路ゆく      山下卓郎 
熱帯夜秒針の音重きこと        浅野陽 
軽トラの草市となる広場かな      南みどり
細波も怒涛もありて蟬時雨      工藤泰子

Posted on 2017/10/06 Fri. 16:35 [edit]

category: 遙照

TB: 0    CM: 0

06

遥照9月号2017 

                  DSC_2748.jpg
桐一葉なにか書かねば残さねば    佐藤宗生
懐に花穂を抱きて青芒           甲斐梶朗
乾杯のグラスに月涼しめり        川崎照女
ほんにまあ続くお喋りソーダ水      花房柊林
どかどかと帰りゆく背の踊笠        石津淡紅
蜩の八雲旧居の庭かげり         中西八千代
大匙に顔の歪んでいる晩夏        山崎靖子
白南風や音探り吹くハーモニカ      竹地恵美
白南風や竿売りの声行き過ぎぬ     牧明子
地には地の人間模様雲の峰        森脇八重
左手で一合の米夏厨            古川澄子
昼月の見ゆる野に飛ぶ茅萱の穂     森靖子
ふるさとは五右衛門風呂と蟬と母    土屋鋭喜
早朝のかぼちゃの花の大合奏      原房枝
合歓の花母となりても母恋し       久戸瀬孝子
白南風やペタルが歌うかろやかに    徳永保美
長ぐつの道草してる梅雨晴間       山下和子
虹立て泰平の世の橋となれ       大室瀧子
銀輪と白南風大橋渡りゆく        大野雅子
安泰に暮らせる日々や月涼し      石井弘子
通り雨泰山木の花清し          山下卓郎
梅雨の憂さ晴らす将棋の快挙かな    浅野陽
腰の辺の窪みし父の籐寝椅子      南みどり
泰然と見えて詮無き端居かな       工藤泰子

Posted on 2017/09/07 Thu. 10:09 [edit]

category: 遙照

TB: 0    CM: 0

07

遥照8月号2017 

                     DSC_0461.jpg
源流として一山の滴れる        佐藤宗生
誘惑の雨にでで虫角を出す      花房柊林
湖の風捉へて傾ぐ花菖蒲        甲斐梶朗
花桐やかつてお籠のゆきし坂      石津淡紅
桐の花箪笥の底に妣のふみ       中西八千代
朝風に弁の達者な行々子        牧明子
日輪のひねもす黄なり霾の峡      竹地恵美
汚れ無き白一面の花菖蒲        山崎靖子
昼月に見つめられつつ袋掛       古川澄子
凌霄の花ほろほろと言葉めく      森脇八重
干し竿に風の野良着や半夏生      原房枝
写生する葉付きの枇杷の毛むくじゃら  森靖子
母と子の影を見送る大夕焼        大野雅子
うどんげや泰平の世へ願いこめ      大室滝子
窓越しの照り身におよぶ夏盛り     山下和子
半夏生猫の個展に一目ぼれ       長畦恭子
今日ここと決めて断捨離梅雨ごもり    石井弘子
あんな日もこんな日もあり立葵     藤沢絹子 
炎天に気をつけしたるシャツ干さる   虫明有菜
山間いの トンネルぬけて星明り    徳永保美
とほい日の下駄ある暮らし桐の花   久戸瀬孝子
学校に慣れて蓬は木となれり      土屋鋭喜
海の日に辿る航跡空母加賀       山下卓郎
猫の手は借らずともよし田植かな    浅野陽
ひとまはり若くなりたる夏帽子      南みどり  
海の日やビギンの唄を口ずさみ     工藤泰子

Posted on 2017/08/04 Fri. 07:54 [edit]

category: 遙照

TB: 0    CM: 0

04

遥照7月号2017 

               201406040928000.jpg
白に酔ひむらさきに醒め菖蒲園       佐藤宗生
植ゑつぎの植田に老の影二つ        花房柊林
花は葉に過去と未来の入り乱れ       甲斐梶朗
学校のチャイムのとどく葱坊主        石津淡紅
一つの訃こころに畳み青葉雨         中西八千代
菖蒲園数上回る傘の色            山崎靖子
桐の花こぼれて色香失はず         竹地恵美
黒揚羽庭のこぼれ日欲しいまま       牧明子
溝川に光散らして田水引く          古川澄子
井田に添ふ曲水の涼しさよ          森脇八重
雲海の解け稜線の御来光          原房枝
母の日や無欲といふを学びたり       柚木寿代
小流れの水面を塞ぐ花太藺         森靖子
母のよに胡瓜を刻む音が好き        久戸瀬孝子
明け初めて植田に映る残り月        大野雅子
栴檀の花ひろがりに空模様         大室瀧子
群なして大小の水脈残り鴨         山下和子
枝に籠かけて小梅をもぎにけり       石井弘子
巣立ち鳥一番二番誇らしく         藤沢絹子
溜池に声を落として牛蛙          徳永保美
尺取に一身上の都合あり         土屋鋭喜
見つめゐる吾の影の先苔の花       山下卓郎
仏壇の母へぽつぽつ豆ご飯        浅野陽
グーの手に宝物なる蜥蜴の子       南みどり
父の日や父の句集の父の声        工藤泰子

Posted on 2017/07/05 Wed. 20:14 [edit]

category: 遙照

TB: 0    CM: 0

05

遥照6月号2017 

                   DSC_0461.jpg
さつき百わが光陰を埋めつくす   佐藤宗生
聖五月徴兵検査なき祖国      花房柊林
長閑さや島に一つの信号機     甲斐梶朗
麦の秋行商の荷は何でも屋     中西八千代
暁闇の光を放つ朴の花        石津淡紅
日本地図広げて春の風に乗る    牧明子
荒れ田増え淋しさびしと田螺鳴く   古川澄子
石州の赤黒かわら土降れる     竹地恵美
卯の花や水豊かなる備後の地    山崎靖子
ほろ苦きものにぞ春を味はへり   森脇八重
自分史の今の一ページ花万朶    土屋鋭喜
分水嶺越えて変わりし芽吹き色   森靖子
田螺鳴く途絶えて久し子等の声   原房枝
若づくりしたかな今日の花衣     虫明有菜
春風を存分に呼ぶティータイム   藤沢絹子
運動着フェンスで乾く木の芽風   久戸瀬孝子
新しき鉢を並べつ菊根分け     徳永保美
筍を近所に配り皮の山        柚木寿代
山藤を手繰るて天に登りたし    大室瀧子
藤房の揺れて紫匂ひけり      大野雅子
大海に辿り着けそな花筏       山下和子
しばらくは一目でわかる今年竹   石井弘子
忘却の水音かすか沙羅の花    山下卓郎
一枚の布に解いて夏羽織      浅野陽
いつまでも母が主役の苗の札   南みどり
人に酔ひ酒に呑まれて花疲れ   工藤泰子

Posted on 2017/06/05 Mon. 10:11 [edit]

category: 遙照

TB: 0    CM: 0

05