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空海が行く

俳句 猫 庭 のこと

遥照2月号(2017) 

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地に触るるまでの光陰春の雪    佐藤宗生
生かされて傘壽の春を賜ひけり   花房柊林
頂の雪を揺らして逆さ富士      甲斐梶朗
山茶花のハート散りくる長ベンチ   石津淡紅
雲脱ぎしペン画のやうな枯木立   中西八千代
風花や子等の両手が追ひかける   牧明子
鳶の笛遠く震へて風花す       竹地恵美
置物の鷹に師走の埃かな       山崎靖子
眠る山もろともに拭く窓ガラス     古川澄子
風に日にこぞりて傾ぐ水仙花     森脇八重 
夫の星ダイヤとなりて冬銀河     原房枝
はや五日派手に驚く静電気      土屋鋭喜
どよめきの中の点火や初日の出   森靖子
玉垣に先祖の名あり初詣       石井弘子
大役を受けて今年の大福茶     山下卓郎
宅配のピザを頼むや寝正月     柚木寿代
冬雲や動かぬこころ持ち歩く     久戸瀬孝子
書初めを広げて狭し奥座敷     藤沢絹子
移る世やメールとび交う年初め   徳永保美
ホットレモン二重硝子の談話室   浅野陽
冬告げる牛舎にもどる牛の群れ  中西登美
丸四角三角楽しおでん鍋      南みどり
若水を汲み水の星動き出す    工藤泰子

Posted on 2017/02/06 Mon. 09:20 [edit]

category: 遙照

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06

遥照1月号2017 

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山影のどつと被さる紅葉宿       佐藤宗生
草紅葉やさしく抱く無縁仏        花房柊林
研ぎすます風音立てし冬木立     甲斐梶朗
山峡の十戸を沈め霧の海        石津淡紅
旅人の旅情なぐさむ京しぐれ      中西八千代
励ますも叱るも独り空っ風         牧明子
大根引く穴そのままに暮れにけり    山崎靖子
小柄なる祖母茶の花を手折り来し    竹地恵美
葱だけは裏木戸近くに二三本      古川澄子
実千両活けて脇役とも言へず      森脇八重
通訳の箸とどこほる年忘れ        森靖子
神鈴や里の清しき初景色         原房枝
新藁の匂ひが嬉し注連作り        久戸瀬孝子
雨乞いの龍の瞳やもみじ燃ゆ      藤沢絹子
畑を打つ農夫の背なにある小春     虫明有菜
根深食めは頭よろしと祖母笑ふ     柚木寿代
山里の一人住まひや吊し柿       山下卓郎
天空の城に真綿の冬の霧        中西登美
亡き母や遠くて近き露葎         浅野陽
日をかけて描き終わりし柿を剥く     南みどり
団栗の落ちて弾める砲弾碑        工藤泰子

Posted on 2017/01/04 Wed. 12:17 [edit]

category: 遙照

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04

遥照12月号(2016) 

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墨客のごとく遊歩の懐手       佐藤宗生
蟷螂の草より先に枯れにけり    花房柊林
石頭漫ろそぞろに秋惜しむ     甲斐梶朗
演舞了り色なき風の能舞台     石津淡紅
旨み増す野菜を褒めて霜の声    牧明子
雲走り尾花の揺るるきつね雨    中西八千代
通りゃんせで上がる踏切秋夕焼   山崎靖子
一陣の風現はれて神の旅      竹地恵美
膝折ればサルビアの炎燃え移る  古川澄子
新涼や木立を透きし海の青     森脇八重
柊の花散る水や空青し        森靖子
命ある限りお洒落を柿紅葉     原房枝
先頭のランナー来たる照紅葉    土屋鋭喜
佇てばもう詩人となりし帰り花    久戸瀬孝子
三日月の箸置き優し蕪蒸      山下卓郎
一輪車に乗せたるままの菜を洗う  徳永保美
笑茸かもと上戸の友来る       柚木寿代
風に陽に酔うて熟れゆく畑蜜柑   石井弘子
千枚田声の賑はふ稲雀        中西登美
金木犀古木ならばの香り立つ    浅野陽
背伸びして蜜柑を摘めば空青き  南みどり
星飛んで天地創造神仏       工藤泰子

Posted on 2016/12/05 Mon. 09:00 [edit]

category: 遙照

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05

遥照11月号(28年) 

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田の神を燻して秋を収めけり      佐藤宗生
月光やピカソの青の時代あり      花房柊林
コスモスの揺れて三色のみならず   甲斐梶朗
雲居の月のぼる弦楽四重奏      石津淡紅
野分して空のにごりを一掃す      牧明子
抽斗に使はぬルージュ十三夜     中西八千代
これ以上笑へぬ柘榴残りけり      山崎靖子
バス停の標傾げり草紅葉        竹地恵美
安楽死だっただろうか雄蟷螂      古川澄子
鯉の背の集ふ水面や晩夏光       森脇八重
神懸りカープ優勝秋赤し         土屋鋭喜
秋天や巡回体操いちにさん       原房枝
秋の灯にたたみて白き洗ひもの     森靖子
汲み上げしポンプの軋みさとの秋    久戸瀬孝子
澄む水を両手に掬う空の色       虫明有菜
夕焼けがとけて真っ赤に空と海     竹中保夫
水澄むや鏡のやうに映しをり      柚木寿代
月代や白黒写真の庭木立        山下卓郎
ゆるゆると辿る人生秋夜長        中西登美
爽やかや楽器ひとつを身ほとりに     浅野陽
明日帰る子等の弾みし花火の輪     南みどり
魚籠に挿す芒に風の記憶かな      工藤泰子

Posted on 2016/11/06 Sun. 10:55 [edit]

category: 遙照

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06

2016遥照10月号 

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さらさらと斗升に受けし今年米    佐藤宗生
敗戦の歴史を語れ茄子の馬     花房柊林
法師蟬懺悔の言葉繰り返し      甲斐梶朗
新涼や素直に通る針に糸       石津淡紅
露の世に案ず余生といふ未来    中西八千代
大花野嶺の紺天かぎりなし      川崎照女
渡り鳥昏き大樹に吸ひ込まる     竹地恵美
味噌汁の間引き菜の色いただきぬ   山崎靖子
法師蟬起承転結確かなる        牧明子
種抜かぬ葡萄に昔の風味かな    古川澄子
生きものの宿りゐるかに芒原     森脇八重
唐辛子扱ふ手さえ火照りをり     森靖子
定命の眠りの母や曼珠沙華      原房枝
これという腹案なくて花木槿      土屋鋭喜
赤カンナ会うたび燃ゆる影なりき    久戸瀬孝子
行き先は告げてはおらぬ法師蟬    石井弘子
新涼や風の分子を肌で聴く     山下卓郎
鬼灯の暮れて朱色の灯を点す     中西登美
原爆忌歴史を語る千羽鶴        浅野陽
還暦にきらめく心竹の春         南みどり
目立ねど本文尽くす稲の花       工藤泰子

Posted on 2016/10/03 Mon. 08:45 [edit]

category: 遙照

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03