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空海が行く

俳句 猫 庭 のこと

遥照1月号(2018) 

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都合良き耳も生き方日向ぼこ       佐藤宗生
そぞろ寒む血管めぐらす人体図      花房柊林
文鎮の色なき風を押さへ込み       甲斐梶朗

放たれて宙を自在に草の絮        中西八千代
枝折戸を叩く夕風冬兆す           石津淡紅
電子レンジチンチン鳴って十二月       牧明子
軒時雨ぬくぬく重き膝の猫          竹地恵美
人の世のしがらみ解けぬ霙かな        山崎靖子
よろこびは生きていること秋の蝶       古川澄子
身体ごと悦んでゐる木の実独楽        森脇八重子
天空へ千木のびやかに神の旅        原房枝
もみじ苑丹の小橋を見失ふ          森靖子
まだ我に運あるらしい冬の虹         土屋鋭喜
一村も煙に包み秋収め            石井弘子
枯菊の色を残して刈られけり         井上和子
悦びは子よりの便り秋深し          大室瀧子
簪の揺れて悦ぶ七五三            山下和子
裸木となりていや増す凄さかな        山下卓郎
菊褒めて腕前誉める庭師をり         長畦恭子
学童の稲の脱穀脚踏みで           虫明有菜
風が風追ひ越してゆく芒原          南みどり

角界の話ばかりよ着ぶくれて         工藤泰子

 

Posted on 2018/01/07 Sun. 13:18 [edit]

category: 遙照

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07

遥照12月号2017 

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着膨れて舌一枚の自在かな     佐藤宗生
老人を拾って去りぬ秋のバス     花房柊林
枝の肩叩き手て終る松手入れ      甲斐梶朗
天よりの言の葉いてふ降つてくる    石津淡紅
石ころの小春のぬくみ拾ひけり    中西八千代
古写真誰彼逝きて星月夜       牧明子
神旅へ社の森のごうと鳴る       竹地恵美
寒日和鋤き込みの藁刻みけり     山崎靖子
繰り言は言はず夜長の雨の音     森脇八重
小春日を選び外出許可願        古川澄子
里神楽鎮守の森のうす湿り       土屋鋭喜
整列の影でこぼこの運動会       森靖子
喝采や子供神楽の足さばき      原房枝
風に陽にもてあそばるる薄原     大野雅子
面被り子供神楽は四等身       徳永保美
夜神楽の大蛇舞台をはみ出せり   大室瀧子
神殿の刻穏やかや草紅葉      山下和子
口上を拍手が包む里神楽      山下卓郎
風やんでもう迷はない芒原      久戸瀬孝子
絶景を四方に生みだす秋茜     虫明有菜
蜜柑摘み切り口の香を身にまとふ   南みどり
田舎風フレンチとなる零余子かな   工藤泰子

Posted on 2017/12/10 Sun. 09:47 [edit]

category: 遙照

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10

遥照11月号2017 

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父母も見たこの里山の黄落期    佐藤宗生
色づきし稲の倒伏台風禍       花房柊林
すれ違ふ人に水の香月今宵     石津淡紅
身のすくむ呪縛解けよと蚯蚓鳴く  中西八千代 
風流に度を越す虫の時雨かな    牧明子
ちちろ虫明日の米をとぎ上げて    竹地恵美
稲雀風の形に逃げにけり        山崎靖子 
井戸水の掌に円やかや秋の声     古川澄子    
きざはしや楚々と白花曼珠沙華    森脇八重
金木犀今は農婦の掌となりぬ     原房枝
毬栗の転げ落つるや獣道        森靖子
邑人の集ふて秋の祭り唄        大野雅子
秋気満つ古刹にありし座禅堂     山下和子
名月に夕餉の場所を移しけり     大室瀧子
重陽や言葉を紡ぐ句座に酔ふ     徳永保美
母に買う大人の塗り絵いわし雲    土屋鋭喜
末枯れの雨が滴に大師堂       山下卓郎
雨粒を受けて色濃く白式部      石井弘子
コスモスの波取り戻す干拓地     浅野陽
多きこと子には望ます衣被      南みどり
ままごとのキッチンセット赤まんま  工藤泰子

Posted on 2017/11/09 Thu. 17:43 [edit]

category: 遙照

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遥照・共鳴句  by海音 


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涼野海音さんのブログ「俳句魂」に共鳴句を挙げていただきました。 

夢あらば君も抜くべしラムネ玉 佐藤宗生
 

草市の玩具のやうな物ばかり 工藤泰子

 大匙に顔のゆがんでいる晩夏 山崎靖子

Posted on 2017/10/06 Fri. 16:55 [edit]

category: 遙照

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06

遥照10月号2017 

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夢あらば君も抜くべしラムネ玉    佐藤宗生
虫の夜闇に濃淡生まれけり      花房柊林
マスカット一粒毎に水弾く        甲斐梶朗
盆花のバケツにあふれ通し土間    石津淡紅
山鳩のくぐもり鳴ける霧襖        中西八千代
細々と句の道長し曼珠沙華       牧明子
大家族でありし虫の夜思ひけり     山崎靖子
先達はきちきちばった畦の道      竹地恵美
外つ国の吾子にもあるや虫の夜    古川澄子
筆の穂の渇き切つたる秋旱       森脇八重
草市に白石膏の赤青黄         土屋鋭喜
山坂を吾も幾たびこぼれ萩       原房枝
老杉を抱きて山の滴れる        久戸瀬孝子
新蕎麦を打つ人達の声高し      森靖子
むらさきは妣が好みの野菊なり    大野雅子
秋夕焼け肩に鍬持つ夫も染め     山下和子
畦草に混ぢる野菊に惹かれけり    大室瀧子
山畑の風を味方に紫苑咲く       石井弘子
陽のあたる椅子一人占め猫の秋   徳永保美
西鶴忌都会を穿つ水路ゆく      山下卓郎 
熱帯夜秒針の音重きこと        浅野陽 
軽トラの草市となる広場かな      南みどり
細波も怒涛もありて蟬時雨      工藤泰子

Posted on 2017/10/06 Fri. 16:35 [edit]

category: 遙照

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