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空海が行く

俳句 猫 庭 のこと

やんぬるかな4 

やんぬるかな〈4〉工藤泰子
前回は「オノマトペ」の最高傑作「しーん」で静かに終ったが、「し」より長く息をするとなると「あーん」ではないか。「ラーン」「リーン」「ルーン」ラ行は軽い感じがする。
アルファベットは「A」で始まり「Z」で終る。梵語では口を開いて発する音声「阿(a)で始まり、口を閉じる時の音声「吽(fum)」で終る。「陽と陰」「呼気と吸気」など対になる。〈AtoZ〉「阿吽」「あ~ん」これらは「万物の根源」「宇宙の最高原理」をも現している。
さて神社の狛犬や沖縄のシーサーは阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)が対になっている。寺院山門の仁王や金剛力士像の憤怒の形相は魔物の侵入を防ぐ意味もあるが、口元を注意してみると、やはり「阿吽」である。
東野圭吾さんの推理小説「麒麟の翼」読んで知ったのだが、東京の日本橋の欄干には阿吽の狛犬と麒麟像がある。日本の近代化の出発点に瑞獣(ずいじゅう)を置き、睨みを利かし国を守ろうとしたのだろうか。聖人が出る前に現われるとされる麒麟像なのに、現在は高速道路の谷間で、曇天を見上げているのだ。はてさて坂本龍馬の名付けた「麒麟麦酒」と日本橋の関係は?「維新」という言葉が流行っているが、カロリーオフ、アルコールオフも馴染んできた。
黒船の遠き歳月野水仙   大高霧海
さて今回は鳥声にからむ季重なりの句の背景を調べた。
目に青葉山ほととぎす初鰹  素堂
初鰹一両までは買う気なり  其角
関東の人々が初鰹を珍重していたのは徳川様の御代になってかららしい。黒潮に乗って回遊する鰹は、春の終りに江戸湾の沖にやってくる。銚子名物の八丁櫓の押送舟(早い!)で魚問屋に運ばれ、ぼてぶり(担ぎ売り)の魚屋(たとえば一心太助)が走って売り歩いたようだ。
初鰹と時鳥の共通点は、「てっぺんかけたか」と聞こえる高音と、初鰹の値段の高さをひっかけたもので、どちらも初音(初値)が高いということだそうだ。一両は8万円?
囀りを聞き分けてゐる鳥博士    大串章
最近では早口言葉も鳴き声も長くなった?
「東京特許許可局局長急遽特許許可却下・とうきょう・・」
正岡子規がほととぎすの異名の「子規」を名乗ったのは、喀血した自分と口の中が赤いほととぎすを重ねたからだ。まるで血を吐くように俳句を詠み続けた。               
やんぬるかな!
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Posted on 2012/07/02 Mon. 16:33 [edit]

category: やんぬるかな

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