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空海が行く

俳句 猫 庭 のこと

やんぬるかな3 

 
やんぬるかな〈3〉工藤泰子

(ア)毎年よ彼岸の入りに寒いのは 
(イ)約束の寒の土筆を煮て下さい
(ウ)街の雨鶯餅がもう出たか 

どこにでも転がっているような会話が、俳句になっている。(ア)は「母の詞自ら句となりて」の前書きがあり、作者は正岡子規である。(イ)は川端茅舎、(ウ)は富安風生で、「エーツ!普通ジャン!」と思ってしまうが、趣がちょっと違う。普通すら普通にできないのが普通である。

前回はドンドン・デンデン・ズンズン頑張る!と書いたが、今回はそのガンガン・ジャンジャンなどの擬音語、擬態語―オノマトペを探ってみる。
音の要素は声、雨音、風音など余りに多いので今回は省く。ゴロゴロは雷の音だが、球もごろごろ転がる。英語と日本語の音がたまたま似てる?しかし英語のゴロはグラウンドが語源らしい。
動作や感情の要素では胸はドキドキ、星はキラキラ・めろめろ・めそめそ・わなわな・イライラ・ムカムカなどがある。これらのオノマトペは日本語の音節(音のかたまり)が英語などと比べて、余りに少ないので発明されて来た。今、二音節反復型オノマトペは増殖の一途をたどっている。
最近よく耳にする「イラ付く」「ムカ付く」「ざっくり」などの言葉はオノマトペの変化したものだろう。たとえば「ざっくり」はその語基の変化したもので、「ざくざく・ざく・ざくっ」を経たものである。
言葉は生き物であるから、多機能携帯電話の時代にあれこれ言うこともないが・・「チクる」「ミス(失敗)る」「ギタ(ギター)る」などと「る」が付けばもう動詞扱いとなる。そうなるとリ・セット(やり直す)の「リ」も便利に使いたいものだ。
さてさて時代に取り残されないようにする打開策は、テレビの子供番組がお勧めだ。言葉遊びで頭を鍛え、「論語」や「英語」の遊び唄で耳を鍛える。老化防止の妙薬?幼児の様な好奇心でやわらか頭に!!
テレビCMで流れる不思議な歌を調べてみた。 “りゅう”は竜のことではなく“理由”なのかな?長崎の童唄だった。
でんでらりゅうば でてくるばってん
でんでられんけん でてこんけん
こんこられんけん こられられんけん
こんこん  出ん出らりゅうば・・来ん来られんけん  
来るは「行く」の意味
 さて有名人の俳句の「オノマトペ」
せりせりと薄氷杖のなすまヽに 山口誓子
水枕ガバリと寒い海がある   西東三鬼
ひらひらと月光降りぬ貝割菜  川端茅舎
新涼の水にこつんと鬼やんま  中 拓夫
へろへろとワンタンすするクリスマス
              秋元不死男

 せりせり・ガバリは緊張感を漂わせる。他の音では弛緩するのではないだろうか?
ひらひらは時間も空間も詠んだ。へろへろ・こつんは自分を介入させた句と思う。
 ところでオノマトペの最高傑作は、「しいん」である。無音の世界は静謐、深深、沈沈の「しー」を「ん」まで伸ばしたからでは?        「やんぬるかな」
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Posted on 2012/07/02 Mon. 16:31 [edit]

category: やんぬるかな

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