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空海が行く

俳句 猫 庭 のこと

やんぬるかな37 

やんぬるかな37 工藤泰子
前回は「初夢」の句を紹介した。
初夢や一兎追ひしに二兎を得て   鷹羽狩行
初夢になくてはならぬ翼かな    能村研三

「夢」と言えば、心理学者のフロイトの語録!
「夢は現実の投影であり、現実は夢の投影である」
「夢の解釈は、無意識の活動を熟知する王道である」
翼が欲しいのは、無意識なのか?
アニメのテーマ曲(エヴァンゲリオンやドラえもん)、サッカーの応援ソング!そして教科書にも載った歌!
《翼をください》の歌詞を紹介しよう。
♪今/ 私に願いごとが叶うならば/ 翼がほしい
この背中に鳥のように白い翼つけてください/・・・
この大空に翼を拡げ/飛んで行きたいよ/悲しみのない自由な空へ/翼はためかせ ♪  
山下路夫・村井邦彦 作詞作曲 歌は“赤い鳥”

さて、人が夢を見ているころ「梟」は活動の最中!フクロウはミミズクと同じ仲間で、頭部に突き出た耳のようなものがあるものをミミズクといい、ないものをフクロウと呼んでいる。
自然界のものには神や精霊が存在すると考えるアニミズムの社会では、ふくろうはしばしば人々と神や精霊との仲介役とみなされていた。シベリアのイヌイットやペルー・南米のインディオ、日本ではアイヌも土偶や木像を精霊として祀っていた。また古代ギリシャ、ローマなどでは知恵の象徴だった。書物を携えて、大学帽を被ったお馴染みのイメージで「森の哲学者」「知恵の神」となる。「不苦労」「福朗」「福老」「福籠(こもる)」という良い名前は当て字。360度首が回ることから、「借金で困らない・・金に不自由しない」とまあ良い事ずくめだ。
児童文学の人気ファンタジー(J・K・ローリング原作)ハリー・ポッターにも白フクロウが出てくる。
このお話は1990年代のイギリスを舞台に、魔法使いの少年が魔法魔術学校の寮で修業を積み、強い魔法使いになって、闇の魔法使いを倒す!と言うお話である。魔法使いの住むホグワーツ城の魔法魔術学校には名立たる名門の魔法使いの子息が入学、しのぎを削っている。彼らは箒に乗って空を飛んだり、魔法の杖を振り回したり、呪文を勉強する。
この本のシリーズは7巻で完結したが、映画では「ハリー・ポッターと賢者の石」は「秘密の部屋」「アズカバンの囚人」「炎のゴブレット」「不死鳥の騎士団」「謎のプリンス」そして「死の秘宝、前篇」「・後編」と合わせて8編が上映された。
日本でも、「魔女の宅急便」「げげげの鬼太郎」「妖怪ウオッチ」など妖怪ブームだ。アニミズムに先祖帰りしているのではないだろうか。
ハリウッドの映画では2001年、当時11歳のダニエル・ラドクリフが主役を射止めたが、あまりに嵌り役なので、そのまま続演した。少年ハリーは白フクロウ(ヘドウィグ)の助けを借り大人になっていく・・・(白フクロウは主に手紙を運ぶ役目)
大阪湾の埋め立て地に、ハリウッド映画のアトラクション・パーク「ユニヴァーサル・スタジオ・ジャパン/USJ」がある。昨年夏には、ハリー・ポッターのエリアが出来て超満員だそうだ。
10年以上も前だが、大人ばかりで遊びに行った。辛抱強く行列をしてETとジョーズを見た記憶がある。ETブームが去った今、そのアトラクションは無くなっているとさ!
さあ“JRゆめ咲線”(西九条=桜島)に乗って夢の世界に行ってみよう。映画やアニメのキャラクターを塗りたてた賑やかな車両がお迎えに来る。
余談だが、舞洲(まいしま)に、奇抜で、ケバケバしい建物群がある。これはUSJではない。パチンコ屋?温泉?と思いきや、これは大阪市環境局の、ごみの焼却施設や下水汚泥処理場なのである。奇抜さで「無駄金!ハコモノ!」とさんざんなバッシングを受けたが、今では観光名所?舞洲地域のランドマークになっている。敬遠されがちなゴミの焼却施設を“環境、美観の両立をするエンターテイメントまで高め”“夢の島”とした。
梟は俳句では、どのように詠まれているのだろうか。
漢字で「梟」と書けば、闇を統べる!存在感を思う。
梟をなぶるや寺の昼狐       正岡 子規
梟淋し人の如くに瞑る時      原  石鼎  
梟の憤りし貌の観られたる     加藤 秋邨
一灯があれば梟よりゆたか     清水 径子
梟や机の下も風同棲める      木下 夕爾
老梟となりゆくもよし波枕     佐藤 鬼房
梟に水のはげしき山の闇      鷲谷七菜子
 襤褸着て奉公梟に親のゐて    ふけとしこ

ふけさんの句の、「襤褸(ぼろ)着て奉公」と言う聞きなし(聞こえること)はホーホー・・・と悲しく聞こえると言うのだ。今の若者にはピンと来ない。なにしろ破れたジーンズはお洒落なのだから・・。

ふくろうはふくろうでわたしはわたしでねむれない 種田山頭火
 山頭火の句は自由律なので、五七五には収まらない。はみ出た部分も彼が言いたい“想い”なのだ。ふくろうと同じ闇の中で悶々としている“わたし”がいる。「わたしはわたしで」の部分に人間の弱さを思う。まだ捨てられない「わたし」があるのか!
 寝付かれずふくろふ次を啼かざれば 浅井陽子
 「運河」天水集同人、「鳳」編集長の浅井陽子さんのこの句は、山頭火の句を下敷きにしていると思う。ふくろうの啼く世界は異次元なのかもしれない。
 次の句は「ふ」の繰り返しがやさしく可愛い!
  ふはふはのふくろふの子のふかれおり  小澤實

 ふくろうに聞け快楽のことならば  夏井いつき

この知恵の神!受験の神!の「ふくろふに聞け」とは。テレビで活躍中の「いつき先生」に聞きたいものだ。
           やんぬるかな!
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Posted on 2015/01/27 Tue. 21:37 [edit]

category: やんぬるかな

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