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空海が行く

俳句 猫 庭 のこと

やんぬるかな41 

やんぬるかな41 工藤泰子

白南風や木綿の女になつてゆく  山元志津香
 前回はこの句で終わった。その時、“天の羽衣”に触れたので、羽衣伝説についても後に書きたい。
ところで次の句にも心を占有されてしまった。
  頭の中で白い夏野となっている 高屋窓秋
白い夏野の意味も前回書いたので措いておくが、何色にでも染められる「白」の持つ意味の深淵は底知れない。
 余談だが、台湾出身のテレサ・テンの没後20年だそうだ。200万枚を売り上げた「時の流れに身をまかせ」の歌詞に「あなたの色に染められ・・♪」がある。よく解らないが、メロディに乗せられてつい機嫌よく歌うのだが、「さて何色?」と聞かれると答えに窮してしまう。
 さて本題の「羽衣伝説」だ。
関裕二さんの【おとぎ話に隠された日本のはじまり】(PHP研究所)を興味深く読んだ。その他にも、【日本建国神話にかくされた真実=天孫降臨の謎】【古代史で読みとく 桃太郎伝説の謎】(祥伝社黄金文庫)【古代神道と神社 天皇家の謎】 (ワニ文庫)などの著作があり、その新しい解釈は魅力的だ。
最近の発掘などにより、歴史観も随分変わって来た。彼の説は少しセンセーショナルではあるが、【おとぎ話・・】を読み取るに踏まえた裏付けがあるので、妙に納得させられる。
さて天の羽衣の伝説地は多く、“三保の松原”“滋賀の余呉湖”“京丹後の天の橋立”等が有名だ。“三保の松原”は富士山の世界遺産の構成資産となってから、観光客が急増し、松の根が傷んできたと聞く。
有名なおとぎ話の「かぐや姫」にも羽衣が不可欠!いよいよ月に帰るときには「天の羽衣をうち着る・・」とある。蟬や蜻蛉の羽のように、薄く軽い薄絹を纏えば、たしかに次元を越えれそうな気がする・・・。
個人的には、丹後の“天の橋立の羽衣”に信憑性を感じている。伊勢神宮に奉られる天照大神、豊受大神(トヨウケビメ)は、この地から伊勢に移されたという故事があり、ここの神社は「元伊勢」と呼ばれる。与謝蕪村俳句顕彰の表彰で“京都府知事賞”を頂いた時、この「元伊勢・籠(この)神社」を訪れたので、特別なのかもしれない。なんと賞品が薄絹のぼかしのスカーフだった・・・。

    春過ぎて夏来にけらし白妙の 
        衣干すてふ天の香具山 持統天皇
 

7世紀の持統天皇の歌は、王権簒奪(さんだつ)のチャンスを、「天の香久山に白栲(たえ)が干してある」という歌にして表現したものと、解釈できるのだそうだ。「白栲」=白い洗濯物は、沐浴中の天女の【天の羽衣】で、持統はその「羽衣」=「王位継承権」を盗もう?ということらしい。
まだ驚くことがある。天皇即位に不可欠な儀式・大嘗祭において、天皇はまず「天の羽衣」を着て「湯浴(ゆあみ)」を行う。そしてこの瞬間、天皇は人ではなくなり、「現人神(あらひとがみ)」になる。そこに【籠】も登場するが、今回はここまで・・・・。
あくまで関裕二さんの受け売りである。
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4月の本句会では寄島園地に吟行した。桜と浜大根の花に迎えられ、遠足気分を楽しんだ。
 海光を浴び山頂の花が舞ふ   佐藤宗生
 三つ山の潮目は美しき春岬   森脇八重
 黒雲を支えもこもこ芽木の山  古川澄子
 海光や登り切ったる余花の坂  原 房江
 さくら咲く坂を登れば光る海  久戸瀬孝子
 鶯の声潮騒と競ひけり     山下卓郎
 水軍の裔の育てし夏蜜柑    工藤泰子

その後も寄島には、二度も探訪?した。陸続きになった三郎島には、民家や畑も多く、小さなお宮まである。猫車が通れるくらいの狭くて急な坂を、お婆さんが元気に登っている。そのパワーを見て、水軍の裔では?と思った。登り切ると青い海が見える。そこからは遊歩道になっていて、東と西に分かれ、それぞれ展望やぐらや展望公園があり、笠岡諸島、塩飽諸島が一望できる。伝説の「苫陰の井戸」を見て、潮だまりの冒険道を岩場に沿って砂浜に行ってみよう。目の前には伝説の「三つ山」がある
【寄島と神功皇后伝説】(以下、ネットより引用)
日本書紀仲哀天皇9年(2世紀末?)新羅遠征に赴いた神功皇后は、帰国の途中、現寄島町の沖合の小島(寄島)に立ち寄られました。(島名はこれに由来するといわれています)
この島の西南に続く「三ッ山」で神功皇后自ら天神地祇を祀り戦勝を感謝されました。その時神勅があり、「三郎島」と称するようになったと云われています。 三郎島には仲哀天皇・神功皇后・応神天皇の3神をそれぞれ祀っているとされ、島頂の松は昔から絶えることのない古木で枯れようとすると若木が生え、霊験新たかと伝えられています。
註 仲哀天皇(皇后の夫)・応神天皇(皇后の息子)
今の霊地は競べ馬で有名な大浦神社に移されている。以前、祭に行った時、武内宿禰の乗った舟形の神輿が出てきたのでびっくりした覚えがある。なにしろ応神天皇の本当の父親は宿禰?というスキャンダルまである重要人物だからだ。
“三つ山”は三角形の“お結び”の形をしている。“おむすび”とは、神と人を結ぶことではないか?
京都の世界遺産の上賀茂神社に三角の円錐型の大きな立砂(盛り塩の起源)がある。二つの立砂には、松葉が三本と二本差しこまれている。ここが、神の降臨する場所らしい・・。
 三つ山の松が最近枯れている様子だ。若木が育ってくれるのを祈るばかりだ。干潮の時に渡れるらしいので、チャレンジしたい。
 最近、テレビ番組の影響からか、俳句の敷居が低くなった気がする。
FB(フェイスブック)友達に新進気鋭の若手俳人、香川の涼野海音君と岡山の黒岩徳将君がいる。ここで、海音君に頂いた>『関西なう』(本阿弥書店)>を紹介しよう。26人の若手俳人の往復書簡と50句からなり「東京がなんぼのもんじゃ」という副題が付いている。このごろの俳句事情の一端が見てとれる。

 消えさうな虹の映れる自動ドア 涼野海音
 神々は跳び箱を待つ立夏かな  黒岩徳将

   若者の新鮮な表現には驚かされた。    やんぬるかな!
  
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Posted on 2015/05/28 Thu. 17:25 [edit]

category: やんぬるかな

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28

かもがた町家公園・宮の石橋 

かもがた町家公園の山手に鴨方往来の宮の石橋があります。こいのぼりが泳ぐ空を上から見下ろしました。
            
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Posted on 2015/05/25 Mon. 08:41 [edit]

category: 日常

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25

遥照5月号 

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 噴水に佇ちて心の塵はらふ        佐藤宗生
 舫ひ綱弾みて春潮したたらす        花房柊林
 晩年というも夢あり青き踏む         田中愛
 堀割の真白きスワン聖五月         中西八千代
 千年の樹齢初音の洩れきたる        甲斐梶朗
 花人となりて買い物かご一つ        牧 明子
 春愁の生きたくもあり逝きたくも       山崎靖子
 惜春や転舵の渦の河渡し          石津淡紅
 仏の座一面極楽浄土かな          古川澄子
 吹く風に組み直されて花筏          森脇八重
 天と地に枝を巡らし花さかん         森靖子
 木瓜の花こころに刺さる日もありて     原 房枝
 蕨摘むとほい記憶の母のこゑ        久戸瀬孝子
 薄氷や意のまま暮らす吾が余生       藤沢絹子
 片言の電話の声や百千鳥           虫明有菜
 花見番ブルーシートが広すぎる        土屋鋭喜
 学舎の石文讃ふ百千鳥            山下卓郎
 姿見を磨き上げむや春愉し          柚木寿代
 母の手に包まれてをり紙雛          徳永保美
 青空に声の散らばる百千鳥         中西登美
 猫のゐて片付けられぬ春炬燵        浅野陽
 あつけなく薄氷の空割れにけり       工藤泰子
 
 
 
 

Posted on 2015/05/03 Sun. 19:47 [edit]

category: 遙照

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03

春の猫 

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Posted on 2015/05/01 Fri. 08:22 [edit]

category:

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01