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空海が行く

俳句 猫 庭 のこと

遥照4月号2017 

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揚げ雲雀天の深さを計り鳴く     佐藤宗生
蒼穹の無限の画布を初つばめ    花房柊林
命名の墨痕著き春灯火         甲斐梶朗
思ひ出はみな美しく霞みけり      中西八千代
啓蟄や触覚として白き杖        山崎靖子
蕗の薹地雷など無き国に住み    石津淡紅
掛軸を掛け替えて聴く初音かな    牧明子
故里を発ちし列車や春の月       竹地恵美
首切りし大根整列する畑        古川澄子
動くとも見えぬ沖船鰆東風        森脇八重
童謡を流して待てる雛句会        森靖子
ものの芽に踏み出す勇気貰いけり   原房枝
パソコンの余寒予感と変換す      土屋鋭喜
最後まで意地通しけり春愁       柚木寿代
コンポスト重石ふんばる春嵐      石井弘子
凍てし夜や音軋ませて貨車の過ぐ   山下和子
同い年夫婦そろひて厄祓ひ       大野雅子
春耕の大地にしかと鍬の跡       大室瀧子
床の間の瓶がほめられ椿咲く     藤沢絹子
投函のポストを濡らす菜種梅雨    久戸瀬孝子
鰭酒や来し方時空短絡す        山下卓郎
猫の名は空と海てふ風光る       浅野陽
菜種梅雨ちよっと着てみる勝負服    南みどり
花菜漬け絞る媼の太き指        工藤泰子
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Posted on 2017/04/08 Sat. 20:14 [edit]

category: 遙照

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08

遥照3月号2017 

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初蝶の風に流して逆らはず        佐藤宗生
大宮の梅が枝に鳴る受験絵馬      花房柊林
探梅や花に一礼して帰る         甲斐梶朗
梅真白渡辺和子師別れの会       石津淡紅
草田男の句を諳んじて梅真白      中西八千代
春浅し昨日と違う塩加減          山崎靖子
春めくや野辺立ち上る煙の色       竹地恵美
かゐつぶり水尾の引っ張る夕焼かな  牧明子
はからずも立春大吉退院す        古川澄子
春浅き海光まとふ舫ひ舟         森脇八重
良寛の像に添ふ梅ふつくらと       森靖子
偲ばるる格調高き享保雛         原房枝
薄氷や割れる離れる浮く光る      土屋鋭喜
末黒野となりて烏城の夕茜       大野雅子
約束をするも思案の寒戻り       長畦恭子
綿菓子のやさしく溶くる春の雪     柚木寿代
古寺の藁を纏ひし寒牡丹         山下卓郎
寒牡丹ショーウィンドーの中にをり   浅野陽
雲間より洩れくる陽ざし寒牡丹      山下和子

島を縫ふマスト行き交ひ風光る     大室瀧子
綿吹いて役目終わりし鼓草       久戸瀬孝子
桃色の風よふけふけ春が来る     徳永保美
瀬戸内の凪のごとくに年迎ふ     南みどり
てんもんくんとてんもんちゃんへ風光る  工藤泰子
 

Posted on 2017/03/03 Fri. 10:00 [edit]

category: 遙照

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03

遥照2月号(2017) 

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地に触るるまでの光陰春の雪    佐藤宗生
生かされて傘壽の春を賜ひけり   花房柊林
頂の雪を揺らして逆さ富士      甲斐梶朗
山茶花のハート散りくる長ベンチ   石津淡紅
雲脱ぎしペン画のやうな枯木立   中西八千代
風花や子等の両手が追ひかける   牧明子
鳶の笛遠く震へて風花す       竹地恵美
置物の鷹に師走の埃かな       山崎靖子
眠る山もろともに拭く窓ガラス     古川澄子
風に日にこぞりて傾ぐ水仙花     森脇八重 
夫の星ダイヤとなりて冬銀河     原房枝
はや五日派手に驚く静電気      土屋鋭喜
どよめきの中の点火や初日の出   森靖子
玉垣に先祖の名あり初詣       石井弘子
大役を受けて今年の大福茶     山下卓郎
宅配のピザを頼むや寝正月     柚木寿代
冬雲や動かぬこころ持ち歩く     久戸瀬孝子
書初めを広げて狭し奥座敷     藤沢絹子
移る世やメールとび交う年初め   徳永保美
ホットレモン二重硝子の談話室   浅野陽
冬告げる牛舎にもどる牛の群れ  中西登美
丸四角三角楽しおでん鍋      南みどり
若水を汲み水の星動き出す    工藤泰子

Posted on 2017/02/06 Mon. 09:20 [edit]

category: 遙照

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06

遥照1月号2017 

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山影のどつと被さる紅葉宿       佐藤宗生
草紅葉やさしく抱く無縁仏        花房柊林
研ぎすます風音立てし冬木立     甲斐梶朗
山峡の十戸を沈め霧の海        石津淡紅
旅人の旅情なぐさむ京しぐれ      中西八千代
励ますも叱るも独り空っ風         牧明子
大根引く穴そのままに暮れにけり    山崎靖子
小柄なる祖母茶の花を手折り来し    竹地恵美
葱だけは裏木戸近くに二三本      古川澄子
実千両活けて脇役とも言へず      森脇八重
通訳の箸とどこほる年忘れ        森靖子
神鈴や里の清しき初景色         原房枝
新藁の匂ひが嬉し注連作り        久戸瀬孝子
雨乞いの龍の瞳やもみじ燃ゆ      藤沢絹子
畑を打つ農夫の背なにある小春     虫明有菜
根深食めは頭よろしと祖母笑ふ     柚木寿代
山里の一人住まひや吊し柿       山下卓郎
天空の城に真綿の冬の霧        中西登美
亡き母や遠くて近き露葎         浅野陽
日をかけて描き終わりし柿を剥く     南みどり
団栗の落ちて弾める砲弾碑        工藤泰子

Posted on 2017/01/04 Wed. 12:17 [edit]

category: 遙照

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04

遥照12月号(2016) 

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墨客のごとく遊歩の懐手       佐藤宗生
蟷螂の草より先に枯れにけり    花房柊林
石頭漫ろそぞろに秋惜しむ     甲斐梶朗
演舞了り色なき風の能舞台     石津淡紅
旨み増す野菜を褒めて霜の声    牧明子
雲走り尾花の揺るるきつね雨    中西八千代
通りゃんせで上がる踏切秋夕焼   山崎靖子
一陣の風現はれて神の旅      竹地恵美
膝折ればサルビアの炎燃え移る  古川澄子
新涼や木立を透きし海の青     森脇八重
柊の花散る水や空青し        森靖子
命ある限りお洒落を柿紅葉     原房枝
先頭のランナー来たる照紅葉    土屋鋭喜
佇てばもう詩人となりし帰り花    久戸瀬孝子
三日月の箸置き優し蕪蒸      山下卓郎
一輪車に乗せたるままの菜を洗う  徳永保美
笑茸かもと上戸の友来る       柚木寿代
風に陽に酔うて熟れゆく畑蜜柑   石井弘子
千枚田声の賑はふ稲雀        中西登美
金木犀古木ならばの香り立つ    浅野陽
背伸びして蜜柑を摘めば空青き  南みどり
星飛んで天地創造神仏       工藤泰子

Posted on 2016/12/05 Mon. 09:00 [edit]

category: 遙照

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05