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空海が行く

俳句 猫 庭 のこと

遥照6月号2018 

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麦秋の村うごきだす朝ぼらけ    佐藤宗生
新緑や塔かたむけて国分寺     花房柊林
恙なく神事勤めし桜鯛         甲斐梶朗
一閃の影に口開けつばめの子   石津淡紅
いたどりをポカンと折れば昔見ゆ  牧明子
臥す母に五月の暖を入れにけり    山崎靖子
教室に白のカーネーション一つ    竹地恵美
吊橋の真中に立ちて谷若葉      滝口和代
地の下はシードバンクか草芽吹く   古川澄子
おのおのが彩しづくして花菖蒲    森脇八重
そよ風に淑女熟女の杜若       原房枝
常磐木の落葉の舟や苔の上     森靖子
黄金週間高速道の光る帯       井上和子
ディズニーの魔法にかかり風薫る   石井弘子
きのふとは違ふ鏡や柿若葉       久戸瀬孝子
すり鉢に母の温もり木の芽摺る     山下和子
里山はふくよかなりし新樹光      大室瀧子
遠雷の「中平」銘の古刀かな      山下卓郎
島遍路橋三十年風一日         土屋鋭喜
看護師の言葉ひとつや楠若葉    虫明有菜
あれこれと苗を揃えし穀雨かな    藤沢絹子
下駄跳ねて揃いの衣装夏祭      徳永保美
穴子焼く香に包まるる安芸の旅    浅野陽
黒南風や手打ち硝子の波打てり    南みどり
人生の句読始める古希の春      高橋あい子
若草へ広げるランチバスケット    工藤泰子
  
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Posted on 2018/06/04 Mon. 11:31 [edit]

category: 遙照

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04

遥照5月号2018 

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露座仏の石の衣も温みけり     佐藤宗生
春の鳰水面の空を破りけり     花房柊林
休耕田浄土となして仏の座     甲斐梶朗
潮騒や入日おろがむ遍路笠     石津淡紅
平成の終らむとする花吹雪     牧明子
山中の花に沈みて神在す      森靖子
山並みも家並も沈め朧月      竹地恵美
風色の艶やかしだれ桜かな     瀧口和代
末黒野や戦渦を抜けしのこと     山崎靖子
梅だより無人の駅が混み始め   岩崎弘舟
春光や平成の御代三十年       長畦恭子
そよ風にやおら衣を脱ぐ蕗の薹     古川澄子
ものの芽に寄り添ふ風の甘さかな   森脇八重
花抱き思い出抱き彼岸来る       原房枝
封印の解かるるやふに蕗の薹    久戸瀬孝子
青春は駆け足で過ぎ芽吹き山   井上和子
一人づつ夢を語りて卒園す      石井弘子
薄紙にくるまれし里月おぼろ     大室瀧子
草萌えや野仏の頬緩みをり      山下和子
しつかりと掴まれ真鯉の金太郎    土屋鋭喜
隠国の泊瀬の花の風に酔ふ     山下卓郎
山奥に節分草の座を得たり      徳永保美
表具屋に表具師ひとり春の昼    南みどり
蕗のたう息吹のもとの底力      高橋あい子
フラミンゴ脚をくの字に春隣     工藤泰子

Posted on 2018/05/12 Sat. 15:30 [edit]

category: 遙照

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12

遥照4月号2018 

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一病は長寿のきざし桃の花    佐藤宗生
くれなひは晩節のいろ寒椿    花房柊林
花鋏春立つ音の弾みゐて     甲斐梶朗
ひと群の日向を啄む寒雀      石津淡紅
殻割れば灯点るごとき寒卵     中西八千代
花の空真二つにして飛行雲     牧明子
大試験終へ饒舌しきりなり      山崎靖子
目が可愛い恐いと幼な白子干    竹地恵美
天然と添書きのあり鰤の市      古川澄子
日溜りに顔寄せ合うて寒雀      森脇八重
下萌や土の匂いに鍬かろし      原房枝
鶯の声に答礼真似てみる       井上和子
雛壇の官女に似たる娘も二十歳   山下和子 
竹藪を過ぎて出遭へる初音かな   大室瀧子
探梅のはずが酒宴の客となる    森靖子
石投げる子供も居らず池凍る    土屋鋭喜
すれちがふ少年の息下萌ゆる    久戸瀬孝子
はらはらもどきどきもあり入学式   藤沢絹子
スカイツリー上るも予約春隣     石井弘子
三鬼忌や池一面の赤藻草      山下卓郎
早春の膨らみを抱く庭木かな   虫明有菜
春一番竹の奥より生まれくる    徳永保美
人あまた火の粉求むるお松明   南みどり
春隣風や雲にも春化粧       高橋あい子
護摩供養竜は天へと昇りをり    工藤泰子
  

Posted on 2018/04/06 Fri. 08:24 [edit]

category: 遙照

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06

遥照3月号2018 

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春めくや庭に名乗りの鳥一羽     佐藤宗生
寒昴フルートの音の聞こえくる     花房柊林
野水仙湖のさざなみ見て育つ     甲斐梶朗
インディゴのジーパンが行く春隣    石津淡紅
日脚伸ぶピアノに映る夕茜       中西八千代
山の息地の息ともに寒明くる      山崎靖子
奔放に枝張る隠居所の古梅      竹地恵美
水の上を水の走りし二月尽       牧明子
暖房の厨は居間兼仕事部屋      古川澄子
水温む空は蒼さを広げゐて      森脇八重
引き潮の岩青あをと春きざす     森靖子
ひと時の清しき心梅ふふむ      原房枝
下萌や誰か居らぬか誰かある    長畦恭子
田の草の絨緞のごと萌えにけり    井上和子
節分会福は内てふ僧の声       山下和子
強東風の野良の帽子を脱がせけり   大室瀧子
梅三分母の嗅覚確かなり        石井弘子
つる首の花器が似合いの姫椿     藤沢絹子
下萌や強く生きよと言うが如      虫明有菜
リハビリの杖は新調草萌ゆる     久戸瀬孝子
忍耐と黙をつらぬき下萌ゆる     徳永保美
棄て窯の崩れレンガや下萌ゆる    山下卓郎
旧仮名のかくも正しき初御籤      土屋鋭喜
下萌や少し背伸びをしてゐる子    工藤泰子

Posted on 2018/03/04 Sun. 12:03 [edit]

category: 遙照

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04

遥照2月号(2018) 

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農具みな並べ二日の飾り塩   佐藤宗生
風もまた時を刻めり破れ蓮    花房柊林
冬すみれ海の色にもたぢろがず 甲斐梶朗
玉取の海女のことなど龍の玉   石津淡紅
海見ゆる丘に佇む探梅行     中西八千代
人日や生きて道草廻り道     牧 明子
偏差値ととんと無縁の寒雀    古川澄子
おほかたは厨が居場所年暮るる  森脇八重
風花の浮きたちてをり焼板塀    森 靖子
雪踏めり轍跡なき裏通り      竹地恵美
左義長や火伏せのホース持つ人も  瀧口和代
しばらくは菩薩になれる初日の出   原房枝
単線の往復切符冬うらら       久戸瀬孝子
公園の遊具へ落葉吹きだまる     大室瀧子
遮断機の音に急かさる年の暮     山下和子
迷ひ道冷たく照らす冬の月     徳永保美
賀状書く蘭亭帳をかたはらに   石井弘子
山ふたつ向かうの話雪をんな   土屋鋭喜
温泉に肩まで浸かる年の坂    山下卓郎
駅までの近道を行く年の暮     南 みどり
角界の話ふくらむ鰭の酒      工藤泰子

Posted on 2018/02/06 Tue. 14:07 [edit]

category: 遙照

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