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空海が行く

俳句 猫 庭 のこと

遥照11月号2017 

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父母も見たこの里山の黄落期    佐藤宗生
色づきし稲の倒伏台風禍       花房柊林
すれ違ふ人に水の香月今宵     石津淡紅
身のすくむ呪縛解けよと蚯蚓鳴く  中西八千代 
風流に度を越す虫の時雨かな    牧明子
ちちろ虫明日の米をとぎ上げて    竹地恵美
稲雀風の形に逃げにけり        山崎靖子 
井戸水の掌に円やかや秋の声     古川澄子    
きざはしや楚々と白花曼珠沙華    森脇八重
金木犀今は農婦の掌となりぬ     原房枝
毬栗の転げ落つるや獣道        森靖子
邑人の集ふて秋の祭り唄        大野雅子
秋気満つ古刹にありし座禅堂     山下和子
名月に夕餉の場所を移しけり     大室瀧子
重陽や言葉を紡ぐ句座に酔ふ     徳永保美
母に買う大人の塗り絵いわし雲    土屋鋭喜
末枯れの雨が滴に大師堂       山下卓郎
雨粒を受けて色濃く白式部      石井弘子
コスモスの波取り戻す干拓地     浅野陽
多きこと子には望ます衣被      南みどり
ままごとのキッチンセット赤まんま  工藤泰子
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Posted on 2017/11/09 Thu. 17:43 [edit]

category: 遙照

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俳句界11月号より 香川<うどん>涼野海音 

海音さんと言えば、うどんです!うどん俳人のうどんに寄せる思いと俳句です。DSC_3005.jpg

Posted on 2017/11/03 Fri. 19:40 [edit]

category: 俳句

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03

岡山県俳人協会俳句大会2017 

第38回岡山俳人協会俳句大会が岡山国際交流センターで、開催されました。
当日は選挙と台風のダブルパンチでしたが、約100名が参加して講師の朝妻力先生の「切れているのに繋がる・・句形の不思議」の講演や応募句の表彰などがありました。その後に、大会当日句は12名の選者(赤木ふみを・大倉祥男・景山薫・山本宏など)が選をしました。私も選者をさせていただきました。以下はその選と注目句です。
第38回岡山俳人協会俳句大会当日句
  選者 工藤泰子
稲熟るる貸田となりし父祖の土地  小倉喜久江
包丁のすとんすとんと走り蕎麦   山室裕子
畳屋のとなり建具屋野分来る    大倉祥男
糸ふつと針穴抜ける十三夜     広畑美千代
天空の田へ押し上ぐる稲車     安藤加代
井田に課外授業の稲架を組む    難波政子
秋の川水を掬へば空の青     小橋さち江
螽斯短距離選手ヨーイドン    高山嘉子
両の手の画集の重み小鳥来る  中尾かすみ(特選)
牛馬を洗ひし川や蘆の花     石見邦恵
水底に幣のひとひら添水打つ   森脇八重
鰯雲電動ベッドの操作キー    行藤貴子
躓いて空をぐらりとそぞろ寒    磨屋泉
ひとつとせひとつところに曼珠沙華 金重智也
分度器と三角定規と秋の雲      杉原穣


 注目句
指先の招く面影風の盆     赤木ふみを
ミサイルの弾道くぐり鳥渡る   清中蒼風
殉教の瀬戸の小島や鳥渡る   曽根薫風
利鎌待つ千町平野稲の秋    密田真理子
秋冷や笛方のごとき納棺師   柴田奈美
墜ち際の露に当つるや指の腹  黒岩徳将
 

「雲の峯」主宰 朝妻力特選
空といふ未完の器小鳥来る  工藤泰子

Posted on 2017/10/31 Tue. 12:38 [edit]

category: 俳句

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やんぬるかな70 

☆やんぬるかな70  工藤泰子
前回は月の俳句を紹介した。月には魔力がある。
故人となった菊元虹雨(叔父・双子の兄)と菊元直也(父・弟)の句集をめくって月の俳句を抽出したが、俳句から肉声が聞こえるように思うのは、秋の夜長だったからかもしれない。
父がつけしわが名立子や月を仰ぐ  星野立子
虚子は2男6女の子福者だ。長男の年尾は「ホトトギス」を継承、その後も稲畑汀子→稲畑廣太郎と俳句界を牽引している。次男の池内友次郎は音楽家だが、
星野立子(次女)、高木晴子(5女)、上野章子(6女)は、それぞれ俳句の才能を発揮した。中でも、立子は、初の女性主宰誌「玉藻」を創刊・主宰し、同時期に活躍した女性俳人、中村汀女・橋本多佳子・三橋鷹女とともに四Tと称された。
   朴の葉の落ちをり朴の木はいづこ   立子
山本健吉は「朴の葉の」の句を評して、「ありふれた日常語の使用や、口語的な発想は、立子の句の一つの特徴をなすもので、虚子の句が持っている即興詩的側面を、立子は承けついでいると言えよう」と書いている。また、「彼女の句は、明るく、淡々として、軽く、また、のびのびとしていて、屈託がなく、素直な情感が盛られているのだが、その反面に、やはりあまりに他愛なくて物足りないという不満は、どうしようもないのだ。」とも評している。
大仏の冬日は山に移りけり      立子
大仏は鎌倉大仏だろう。温かい大仏に冬日の取り合わせが絶妙だ。「の」「は」「に」「けり」の使い方は、なめらかで、冬日まで流れていくような調べだ。
しんしんと寒さがたのし歩みゆく   立子 
天真爛漫なのか、強がりなのか。”寒さを楽し!”と言うのは、どうせ逃れられない寒さを逆手に取って、楽しんでしまえ!というしたたかさではないだろうか。人生の艱難辛苦?を乗り切るには、能天気と言われようとも目出度く、寿ぐ言葉で自分奮い立たすのだ。立子の俳句が愛されるのはこのためかと思う。
話は変わるが、岡山県文化連盟では、20ページもある写真入りの立派な冊子・総合プログラムを配布している。それは「第一五回おかやま県民文化祭」(9月~12月)の”アート、音楽、文芸などの様々なジャンルの発表/大会などのスケジュール”で「県民みんなが自己ベスト! 多様性と調和! 未来への継承!」がうたい文句だ。
俳句部門は、県レベルの「第22回岡山県現代俳人大会(15日・きらめきプラザ)」「第38回岡山県俳人協会俳句大会(22日・国際交流センター)」がある。
浅口市でも14日に「第十二回浅口市俳句大会」が開催された。浅口市は、三町が合併してできたので、大会は「鴨方」「寄島」「金光」の会場で、順番に廻るが、今回は金光の公民館なので、近くの金光教本部や門前町大谷を吟行し大会にのぞんだ。
この大会は、地方ならではの温かい会で、俳句経験者の市長や、俳句に造詣の深い教育長も必ず出席され、表彰状を手渡ししてもらえる。こんなにも俳句が地元にとけ込んでいるのはなかなか無いと思う。
30年近く、毎月発行の「遥照」(通巻333号)主宰、佐藤宗生先生の長年の取り組みのおかげである。
浅口の協会の会員と「遥照」の会員が選をした事前応募句の結果の三賞のみ紹介する。(約300句より)
  浅口市長賞
 咲きたくて散りたくて萩揺れており 南みどり
  浅口市教育長賞
 呆けてもいいではないか鰯雲    花房柊林
  文化連盟会長賞
 車椅子たびたび止まり秋拾う  光岡早苗
学生部門では、小・中学生に、夏休みの課題として、俳句が定着しておりブームの先駆けとして自慢できる。さて、予選通過した、約450句より選ばれたのは、
〈小学生の部・市長賞〉
色づくとてれてるみたいもみじのは  山本真央
夏がきた背伸びしている温度計   石田舜太
 じいちゃんのずしりと重いすいかかな 山下絢加
〈中学生の部・市長賞〉
グランドは私を焦がすトースター 中江美順
夏休みの宿題だから、仕方なしに作った俳句だとしても、自分探しができ、成長できたのではないだろうか。とにかく、五七五と指を折って呟けば名句の誕生だ。
表彰のあとは、当日句の互選が行われた。
今回は京都から「運河」同人・「鳳」主宰・浅井陽子さん、高松から若手俳人(新人賞を総なめ)の涼野海音さんも参加して賑わった。お二人は総合俳誌の「俳句」「俳壇」「俳句界」「俳句四季」など紙面を飾る有名俳人である。
大会賞には木の実の句が選ばれた。
   坐りたき石あり木の実打てばなほ 浅井陽子
   山々は高さ競はず雁渡し     涼野海音
さすがに大賞の句には、詩情が、物語がある。句跨りのリズムも新鮮だ。「坐りたき石あり」の切れに、「木の実打てばなほ」が畳みかける。「打てば」という音も、自然界からの便りに思えて、文句無しに好きな句だ。
私は、海音さんの雁渡しの句を特選に頂いた。「雁渡し」は、初秋に吹く北風(青北)のことだ。「雁渡る」と間違えそうだが、鳥をさすのではない。季語のかりがね、初雁、雁が音、雁の棹などは雁のことだ。
この句の「高さ競はず」の中7の山々は何処だろう。あえて深読みすれば、人生の山かもしれないと・・。さわやかな句柄は、魅力的だ。
さあ、山から里へ来る鳥も、北から来る鳥、南へ去る鳥もいて、秋は大賑わいだ。渡り鳥は秋の日本へ渡来し越冬するのだが、おびただしい鳥の群で来る。「鳥渡る」は秋、「鳥帰る」は春の季語だ。
塊がやがてたひらに鳥渡る   浅井陽子
色鳥やきらきらと降る山の雨  草間時彦
燕はやかへりて山河音もなし  加藤楸邨
鳥渡るこきこきこきと罐切れば 秋元不死男
 オノマトペで有名な句だ。拘留の経験のある作者にとって、こきこきと罐を切る時、金属の鈍い音が耳に残る。ぎざぎざに開いた罐の蓋・・「鳥渡る」は空への自由への思いだろうか。
        やんぬるかな!

Posted on 2017/10/30 Mon. 08:04 [edit]

category: やんぬるかな

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第12回浅口俳句大会・当日句 

第12回浅口俳句大会が開催されました。今回は金光の当番でした。
近くの金光教本部や門前町の大谷などを吟行し、表彰の後に、三句持ち寄りの句会をしました。
今回は京都から「運河」同人・「鳳」主宰・浅井陽子さん、高松から若手俳人(新人賞を総なめ)の涼野海音さんも参加して賑わいました。お二人は総合俳誌の「俳句」「俳壇」「俳句界」「俳句四季」など紙面を飾る有名俳人です。
当日句の大会賞には木の実の句が選ばれました。
   坐りたき石あり木の実打てばなほ 浅井陽子
   山々は高さ競はず雁渡し      涼野海音
  猫入るほど戸を開けて里の秋     佐藤宗生
 
 走り蕎麦蒜山三座遠望す       花房柊林
  初時雨千木垂直に切り落す     土屋鋭喜
  新松子波は離島の子守り唄     安藤加代
 
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Posted on 2017/10/20 Fri. 08:18 [edit]

category: 俳句

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